無常 [随想]
夕焼け雲を染めて沈む夕日を見て、暁の空に昇る朝日をみてしみじみする。
夜中に起きて妻子の寝顔をみてしみじみ・・・などなど、生活のなかでしみじみするシーンがたくさんある。
いずれも得難いだけにありがたいことである。これらの一瞬一瞬のつみかさねがしみじみしたe生活をつくるのだろう。
だれかが、時間の三重性ということを言っていた。過去は静かに佇んで変わることがない。未来はためらいつつ近づき、現在は矢のごとく迅く過ぎて行く。しかもそのいまは変わりつつ過ぎるのである。
世にいう無常である。しみじみにはこの無常のニュアンスがつきまとう。
しかしわがあこがれのしみじみ生活は無常感そのものでもない。むしろ明るさが欲しいしみじみである。
そう、ろうそくのほのおの明るさ。
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