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東京の樹木 [自然]

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戦後65年という時間は長い。
 この間、東京の公園、街路樹、屋敷の植木などの木々は確実に太く、大きくなっている。
 残念ながらとくに街路樹の木など電線の邪魔になったりすると枝が切られることが多いが、全体的にみれば木は、大きく枝葉をひろげ、幹は太くなっている。
 別に東京の木々に限ったことでもないが、無秩序に見える東京の膨張・振興地の開発は、木や畑を駆逐してとどまることがないだけに、街を見渡して木が少ないとつくづく思うのだ。だから、一部の都心の公園などの樹木を除けば、樹木の少ないのが東京だという印象が強い。
 一方で、外国に比べれば小さいといえ、家々の小さな庭にはしっかりと植木が植えられており、それらの総体は大きな森に匹敵するのではないか。
幸い、大地震と戦争のなかった65年間に、東京は街も大きくなったが、樹木も確実に大きくなった。喜ばしいことである。

 昔からなぜか、木が好きだった。空に大きく枝を広げ、葉を茂らせている木、地下にしっかりとこれも大きく張っている根。口をきかず黙っているが、心があって人間を静かに見ているというイメージが良い。木に心がないと思うのは、ひとの傲慢だと小さいときから思っていた。

 60歳を過ぎた頃、あるいはもっと前かもしれないが、普段みなれている木の幹が突然いつの間にか、一回り太くなったなと思うことがある。若い時には無かった感覚である。一体なんだろうか。
 自分が年をとって、時間のたつスピードを昔より速く感ずることと関係がありそうな気がする。

 樹木は環境さえ良ければ長生きだ。都市と樹木はきっと共生できると思う。もっと東京の木々が増え、大きく茂り続けることを心からしみじみと願う。
タグ:都会の樹
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