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鮨とおむすび [雑感]

 
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日本の文化は、縄文時代から弥生時代における長い時間を経て連綿と続き近世、近代そして現代に至っていることについては誰も異存はないだろう。
 とはいえ縄文、弥生時代の文化が、ただ今現在の日本の文化に影響しているのだと言われるとへぇ、そうかなと思う。ふだん縄文、弥生時代の文化などは頭にない。しかし、この二つの時代の気の遠くなりそうな時間の長さと、今我々が意識する日本の文化はせいぜい千年余という短い期間だと考えると、あり得ることなのかも知れない気がする。
 われわれの文化に関する意識はせいぜい神道や仏教伝来からのもので、その前のアミニズムなどは今痕跡もないように思える。

 しかし、狩猟・採取時代も人間は色々なことを考え、文化を作り上げてきたことも間違いないだろう。
 神社の杜、沖縄のウタキやアイヌの熊祭りなどは縄文の名残りと聞かされると、たしかに今も厳然と残っているものがあるのかも知れない。
 受け継がれてきた最も重要なものは、言葉、言語であろうが、学者でもこれを研究している人は少ないのではないか。

 学者梅原猛は冗談っぽく、「例えれば、鮨はネタが縄文時代、しゃりは弥生時代のもので日本人の好きな鮨は縄文と弥生の二つの文化が融合したものと」いう。面白い喩えだが、たとえとしては、お結びの方がより適切ではないかと思う。真ん中の芯に梅干しがあり、ご飯を海苔が包んでいる。これこそ日本の文化の象徴だろう。 まあ、喩えとしては、たいして変わりないか。

 いずれにしても、日本の文化はかくも奥が深い。世界中の国々にもそれぞれの固有の文化の歴史があって、面白いものだとしみじみ思う。

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