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会社に尽くしますか 社会に尽くしますか [雑感]

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 このキャッチコピーを見たのは、どこでだったのかはっきり記憶がない。本か週刊誌の広告コピーを読んだような気もするが定かではない。電車の中の宙づり広告だったかも知れぬ。だから、以下はあまりまじめに考えたのではないので、論理性もなく感想の域を出ないクリスマス雑感である。

 このコピーを見たとき、あ、これは誤解を招きかねない表現だなと瞬時に思ったことを覚えている。

 作者は、国境なき医師団や難民を助ける会などNGO(Non-Governmental Organization)や非営利での社会貢献活動や慈善活動を行う市民団体NPO(Nonprofit Organization)などで活躍している人かもしれないが、きっと善意の人に違いないと思う。こういうところで働いている人に昔から心から敬意をもっているのは、自分にはなかなか出来ないなと思うからである。

 しかし、このコピーだけ読むと会社に勤めている人は、社会に貢献していないように受け取られかねない。とくに若い人にそう思われるのは何やら辛い気がする。

 どんな企業でも、メセナ(企業の社会的貢献)などあらためてやらなくても、本業を遂行するだけで社会に貢献している。社会に貢献しているからこそ経営が継続しているのだ。当然そこで働いている全ての人も、社会に貢献しているのは自明の理である。
ただ、組織のなかで仕事をしているとどうしても分担作業になるので、ときに自分が果たしている役割を見失いかねない。一体俺というサラリーマンは何をしているのかなどと。とくに若い時には自分の生活の糧を得るためだけに働いていると考えがちだ。

 ボランティア活動が典型だが、たしかに困っている人を助けたりするのは、直接社会に貢献しているという感覚は強いだろう。つい営利を目的にしている株式会社などに尽くすより、社会貢献を目的にしている非営利法人で働きませんか。という呼びかけをしたくなる気持ちも分らないわけではない。

 今、非正規雇用などで、企業への帰属意識が薄れていることもあり、若い人は自分の働く意義を見いだせない者が増えているのではないかと懸念している。
 すこしくどいようだが、会社であっても働いている人はちゃんと会社に貢献しているということを、正しく認識すべきときでもあるのだ。若い人が会社になじめず、社会にもなじめず疎外感に苛まされ、ときには、将来への希望を失ってしまう原因は沢山あって複雑であろうが、働く意義をしっかり認識することも大事なことである。

 もちろん、会社が定款どおりに社会的に役割を果たしていることが大前提である。ときどき反社会的な事件を起こすニュースなどが多いのが残念ではあるのだが。

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