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ブログ製本 [PC]

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平成22年、HPに掲載してきた俳句、連句、短歌、川柳、エッセイなど( みんな「・・・もどき」 であるが) を材料にして、天上天下唯我独本と洒落れ、自分だけのこの世に一冊だけしかない究極の愛蔵本を4冊作った。それぞれ「 俳句帖 はっくしょん」 、「 連句帖 ほんのいっときの愉しみ」、「腰折れ川柳」、「 エッセイ・風」 と題した。

この経験を活かし昨年、平成23年1月から3月にかけて、このブログ「 しみじみ e 生活」をワードを使い本を作ろうと思い立った。
添付した絵や写真映像もそのまま入れ、まずPDF化して電子書籍をつくる。このとき文章や見出し、絵、画像の配置をどうするかを考えるところが一番面白い。推敲アプリでじっくり推敲を重ねる。この作業はPCでなくiPadだから電車内でも、寝転びながらでも出来るので助かる。
見出しと題名はゴシック体、文章は明朝体が良いと元出版社勤務の経験のある息子が教えてくれた。その通りにしたら何やら様になってきたような気がする。目次、奥付けも付ける。出版社名は、前回に同じく杜白書房。著者略歴も「東京市向島区生れ、サラリーマンを経て現在無職、xx区在住」とだけ入れた。乱丁乱本はお取り替え致し兼ねます、とも。
用紙はA5版、マット紙。70記事がそれぞれ57ページと59ページの2分冊となった。
さて、印刷が大変。時間がかかるのと両面印刷なのでうっかりすると奇数、偶数ページにチェックを入れ忘れたりして、しくじりおしゃかができるのが辛い。プリンタのインクが紙面に汚れをつけるのでヘッドクリーニングが欠かせない。さくさくと印刷が進むとまことに気分がよい。プリンタの良いのがつくづく欲しくなった。 印刷部数は自分用なので一冊のみ。自分だけが読むのだから電子書籍があれば事足りるのであるが、本にして手にとって見たいと思うのはアナログ人間の証拠か。ずっしりと手に重い本には何とも言えない趣き、味がある。 丸善の製本キットを買って来て製本する。表紙、裏表紙、背表紙は写真用光沢紙を奮発し装幀の真似事を楽しんだ。

大地震と大津波が来たのは最後の70番目の記事を書いてアップロードした直後だった。1分冊目はもう出来ていて2分冊目は地震のあとに作業をした。大震災と原発事故のあとに世の中が大きく変わるだろうと誰もが感じたのではないか。自分も「しみじみ e 生活」というのがなんとなくしっくりこなくなっていた。製本は良い区切りになるだろうと思った。ブログを始めたとき、しみじみ e 生活を妨げるものそれは「戦争」と「病」と書き、「天災」ましてそれに伴う原発事故とは書かなかったことを羞じた。そんなこともあって、出来上がったブログ本もあまり読まず放って置いたが、また最近取り出して眺めている。
本の出来は、決して立派なものとは言えないが一人用としては十分なものだろう。業者に依頼すればもっときれいに製本してくれるに違いない。

ところで、自分で本を作ってみると世に溢れている本が如何に良く出来ているかがよくわかった。図書館で本を借りてきても本を読む楽しみだけでなく、製本、装幀の出来具合いを見る楽しみが加わった。実に丁寧に作られている本も多い。
世に愛蔵版、愛蔵本という言葉があるが、自分のものとして大事に持っていたいという気持ちが良くわかる。本はそれだけ魅力的なものだ。
いま、また次の天上天下唯我独本を作りたいと計画している。

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