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ポール・セザンヌ展 [絵]

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見たいと思いながら、まだまだ大丈夫と思っているうちに何時の間にか期限が来てしまい、ホゾを噛んだ展覧会が何度もある。最近ではロートレック展。思い出しては悔やむ。
過ちを繰り返すまいと、国立新美術館へポール・セザンヌ(1839-1906)展「パリとプロヴァンス」へ出かけた。6月11日までの開催である。
家人が心配して一緒に付き合ってくれる。要付き添いとは情けないが、ありがたい。
国立新美術館は大江戸線六本木駅から徒歩5分、家を9時15分前に出ると10時の開館にゆっくり間に合う。
昔々、パリのオルセー美術館で見た絵も何枚かあった。
本当の良さなどは分かりもしないくせに、セザンヌの絵は好きである。画家たちが、絵を描き始めるときに「さあ、セザンヌしようぜ」と言ってから始めたと、何かで読んだ覚えがある。画家の中の画家であったのだろう。
やはり、静物画では「りんごとオレンジ」(1899年頃)、肖像画では「赤い肘掛け椅子のセザンヌ夫人」(1877年頃)、風景画では、晩年の「サント ヴィクトワール山」(1902年頃)などは、強烈に人を引きつけるものがある。
セザンヌの油彩は、線の使い方に他の画家と違う特徴があることに、今回は気がついた。今度画集を見るとき、気をつけて見ようと思う。

お目当ての水彩画もあった。セザンヌの画集を見ると、画家は沢山の水彩画も描いているのだが、残念ながら、今回は小さな数点しか展示されていない。

展示の最後のコーナーに、サント ヴィクトワールが一望出来たというレ ・ローブの丘の麓にあった、セザンヌのアトリエが再現展示されていた。絵のモチーフにもなった画家ゆかりのオブジェ、プラスター(石膏)、テーブルや椅子、水差し、瓶などが置いてあって面白い。

国立新美術館5周年の企画展にしては、全体としてやや規模が小さいような感じがした。他の美術館だったと思うが、いつか見たマチス展のスケールの方が大きくて迫力があったように思う。自分だけの気のせいかも知れないが。
それにしても美術展は、久方ぶりのような気がする。せっかく東京にいる便宜性を、享受しないのは勿体ない。なるべく出かけるようにしたいものだと、改めて思った。国立新美術館では、並行して7月16日までエルミタージュ美術館展を開催中である。期限までまだ当分あるーと、思ってはいけない。

帰りに、これも5周年という東京ミッドタウンのガレリアで、とんかつランチを食べた。一階にセザンヌ展協賛メニューの看板があったが、ここのとんかつ店は三階なので対象メニューかどうかはウェイトレスに尋ね損ねた。自分は金華豚、つれあいは三元豚のロース。山形は酒田市の平田牧場の産である。とんかつを外食で食べるのは、めったにない珍しいことだ。
金華豚は、世界三大ハムの金華ハムの原料となる希少種。頭と尻が黒いので両頭烏(リャントウウー)ともいう。
三元豚は、美味しい安定した豚肉を生産するためにランドレース種、ヨークシャー種、デュロック種など3種類の品種を掛け合わせた雑種豚という意味。

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セザンヌに満足し、金華豚に満腹して1時にはもう帰宅した。

今日も、自分には楽しい小半日であった。

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