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やつあたりプリンター [PC]


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プリンターは、便利であるが、なかなか厄介な機器だ。

はじめてのパーソナルプリンターは、まだ会社勤めの頃で、ヒューレットパッカード社の製品だった。
主として、はがき、手紙類とくに年賀状、写真印刷などのために使う程度であり、どうしても無ければ困るというほどの物ではないが、面白いおもちゃの感覚で買ったようなものである。だがすぐに具合が悪くなって買い換えることになった。
まことにむだな話だ。だが購入時にキャンペーン応募葉書を出し、そのことをすっかり忘れていたが、ある時大きい荷物が家に届いてびっくりした。なんと「当選発表は発送をもって代えます」というやつで、懸賞の何等かに抽選で当選したのである。賞品はシマノのマウンテンバイク2台。暫く楽しんで使った。
昔、釣りをしていた頃このメーカーのリールを愛用していたが自転車メーカーでもあったとは知らなかった。
プリンターは、すぐに壊れたが代わりにマウンテンバイクで家人とふたり楽しんだから、HP社製品の悪口はあまり言っていない。

2台目は国産品。これも購入したはなから印刷汚れがひどくて、往生した挙句修理に出す。保証期間中なので修理は無料であったが、手続きやら荷作りやら時間と手間がかかりうんざりである。
修理した後も、印刷前に何度か ノズルチェック をしないと、すぐ黒いインク汚れがついたり細い線が何本も入ったりする。
リタイアしてから水彩画を始めたので、絵を撮影し画集やポストカードを作ったりする。これまでよりプリンターの使用頻度が高まったが、用紙は巻き込むし、PCドライバソフトウェアとの折り合いも悪くしょっちゅう再インストールしないと、動かなくなる。昔のようにインストールにCDこそ不要になったものの面倒なことには変わりない。
お助けマン、ヘルプデスクに何回も電話しては対処方法を聞く、これも大変。電話が離れたところにあるので携帯電話料金も嵩む。
最近は、製本を始めたが、両面印刷が出来ないので奇数、偶数ページと分けて印刷することになる。老化により頭が悪くなっているため、いきおい失敗が多くお釈迦が出ては、沢山用紙を無駄にする。戦前生まれには、紙も勿体ない。

業を煮やして買い換えることにした。散々迷った結果、同じメーカーのものに決める。機種選択の決め手は、使い慣れたものの方が楽だという情けなさ。何の事はない老化による後ろ向きな意思決定である。新しいものに挑戦する元気が失せてきたのだろうか。
さて、買い換えを決めたが、買ったインクがたくさん残っていて勿体ない。使っているうちに印刷途中でインクが切れ、また買う。こんなことを繰り返していては埒があかないので、まだインクがあって使えるのに、新機種購入すべく新宿の量販店へ出かけた。我ながらバカな話だ。
単機能スキャナーが壊れたこと、コンビニへコピーしに行くのが億劫だとかの口実をつけ、自らの背中を押したのだが、最近のプリンター機能がよくなっていて、さくさくと印刷が出来るだろうという期待が最大の理由だった。

FAXは電話についているので、コピー、スキャナー機能付き無線LAN搭載機を買うことにした。保証期間を5年に延長した。5年も持つだろうかという気もするのだが。我や先プリンターや先。唖々。

両面印刷機能が出来るアタッチメントも、この際奮発して追加購入。
iPadのアプリを使っても印刷可能なのはありがたい。また、PCとの間のコードレスも机が少しはすっきりしてすこぶる結構である。

しかし、使ってみるとまだ黒いインクしみがつく。ペーパートレイも貧弱で、操作中壊れそうなくらい華奢。用紙を変えるときも、怖いくらいである。何やら長持ちしそうもない予感がする。
両面印刷も途中でやめられないなど、まだまだ十分とは言えない。
また、インクも相変わらず高価である。インクこそがメーカーとしては、プリンター部門の収益の柱のひとつと聞いたことがあるが、さもあろうという値段である。競合商品は印刷の質を落とし、機器の寿命にも影響するとかで買えない。まさか意図的に、そうしているのではないと思うが。機器は新製品が出ると値下げがあるが、インクの値下げはないのではないかと疑う。純正品をお使いくださいというのはメーカーの常套手段だが、薬さえジェネリックの時代だ。もう少しユーザー志向にならないものか。
また、プリンターに限らないが古い機器の処分も頭が痛い。今度こそインクが終わったら不要になるので、無料にて、無料にて引き取りますと回ってくる回収業者を捕まえるつもりだが、此の頃は有料と言われることもあるので厄介だ。その時は粗大ごみで出すしかないだろう。せめて新製品を買ったら、メーカーか、量販店か知らないが古いのは引き取ってくれると良いのだが、と思うのは昨今甘い考えか。

八つ当たり的に文句をつけたけれど、家庭用プリンターは、便利で優れた楽しいPC周辺機器のひとつであるとは思うので、楽しく使えるようになることを願っているからである。しかし、まだまだ改良の余地多いにあるというのが、今回買い換えた実感である。
とくに楽しく使うためには、扱いやすさ、オールドマン・インタフェースはもっと研究されるべきだと思う。
まあ、どのメーカーであれ、ターゲットは老人でないことは先刻承知ながら、老人であっても、それが八つ当たり的であっても苦情、嘆きは宝の山 、ぼやきの中にも「売れるプリンター」開発のヒントはあると思うのだが如何だろうか。





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