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多摩森林科学園の八重桜 [自然]

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今年は近所の桜しか見ていないので、体調不良ながら4月14日の日曜日に家人について高尾の多摩森林科学園へ八重桜を見に出かけた。科学園は森林、林業の研究試験や桜の遺伝子保存をしている農水省の森林総合研究所。
高尾駅から徒歩10分ほど。八王子市廿里町にある。廿里はトドリと読む。難読地名だが、武田軍ー北条軍の古戦場(1569年)としても有名だと初めて知った。
廿里は、十十里、十々里とも書き、京都から百里あるからとか由来の説がいくつかあるとか。
最初甘里(あまり)町と読み家人から字が違うと失笑され、じゃ二十里(にじゅうり)町だとして家に帰り、科学園のパンフの住所にフリガナを見つけやっと「トドリ町」にたどり着いたというていたらく。

とどのつまりのトドを連想するが、こちらのトドは鯔(ぼら)のことだそう。出世魚の最後がぼらだからという。鰤(ぶり)や鱸(すずき)も出世魚なのになぜ「ぼら」なのかは不明。また、鰭脚類のアシカの最大種トドとも関係ないようだ。

周知のように八重桜はさくらの突然変異種。江戸時代に大名屋敷などで育てられていたが、明治以降サムライとともに消え去るところを、埼玉県安行の植木屋さんたちの努力で生き残る。多摩森林科学園の桜の保存林も安行のものが多い。

ここの園の技術者が開発し、NHKの「八重の桜」に出演した綾瀬はるか嬢が命名したという新品種「はるか」は満開が4月6日、残念ながら丁度散ったところでお目にかかれなかった。

今年は桜が急いでいる感じがする。桜だけでなくほかの花たちも、それにつられたように急いでいる。
保存林は広い山、谷に伝統的な栽培品種と全国各地の名木桜のクローン1300本が植栽されている。今年は、4月中旬の今が御衣黄(ぎょいこう)、鬱金(うこん)、カンザン、普賢象(ふげんぞう)、白妙(しろたえ)などの八重桜が見ごろ。
家人の好きな一葉(イチヨウ)は、残念ながら見つからなかった。場内案内のスタッフにどこにイチヨウはありますかと尋ねたら「え?、すみません度忘れしました」との答え。こちらが?

昨年の春、このブログに鬱金桜と御衣黄のことを書いた。

http://toshiro5.blog.so-net.ne.jp/2012-04-22

その時にもふれたが、この二種の桜は、白、ピンクの多い桜の中では珍しく黄緑色の八重桜である。しかし、この二つは似ているので、しろうとには殆ど見わけがつかない。
今回も注意して見たが、御衣黄は開花直前の花びらがかなり緑が濃い、ということだけ確認して終わった。

科学園の入園料は4月だけ400円で普段は300円。農水省森林総合研究所は独立行政法人になってケチなことをなさる。
花の時期は客が多く場内整理などに費用が嵩むから、集中化を平準化したいからというのだろうが園の都合ばかりで利用者は考慮の外。発想が変。課題は、森の科学館などオフにいかに利用者に来てもらうかだから、4月は300円そのままにし冬場を200円にすべし。
組織の合理化、効率化は利用者と働く者に皺を寄せて辛くあたるものと勘ぐりたくなる「事象」だ。自分は生来根性が曲っているのだろうか。それとも単なる老化現象か。

家を朝8時半ごろ出発して家に帰ったのは午後2時前。短時間の遊山なのに久しぶりの遠出でぐったり疲れ、風呂に入り昼寝。情け無いが優雅とは言えぬ花疲れ。遊びも体力がないとダメだとしみじみ思い知らされた。


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