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孫水彩・まごみづゑ [絵]

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俳句をたしなむのは老人が多いから、いわゆる「まご(孫)俳句」なるものがある。
妻を詠む「めろう(妻籠ーこの字で良いのか確信はないがー)俳句」と並びバカにされる。いや愛妻を詠んだ句には佳什が多いから、二つを並べるのはお門違いか、非常識か。例えば森澄雄の
除夜の妻白鳥のごと湯浴みをり
なれゆゑにこの世よかりし盆の花
をあげれば、妻恋句に良い句があるというのは誰もが認めるだろう。

話が飛ぶが、かつて日野草城が新婚初夜連作を詠み、それを巡って賛否両論、有名な「ミヤコホテル論争」が起きた。反発したのは、中村草田男。余計ながら、自分はどちらかと言えば草田男派。

さて、孫可愛さに詠む「まご俳句」の方は、名句を知らないから悪口を甘んじるしかないようだが、自分の孫ができた時、いち早く孫俳句を作りブログにも載せた。孫バカである。

関連記事 初孫やさても見事な初緑
http://toshiro5.blog.so-net.ne.jp/2013-01-27

絵の場合は、画家がわが子を描いた傑作は、妻を描いたものも同じだが数知れぬほどある。例えばピカソの子供の絵などはデフォルメされてもカワイイ。
画家が家庭を持ったとき、絵を描くエネルギーが最大の時期に重なるのだろう。

しかしながら孫の絵と題した傑作は、不勉強かも知れないが、たぶん無いのでは。少なくとも、自分は知らない。孫が生まれる時期は、画家も俳人もアドレナリンが枯渇し、エントロピーが小さくなってしまっているのか。

孫俳句と同じように水彩画にも、わが造語なれど「孫水彩・まごみづゑ」があって、笑われても仕方が無いというものだろう。
その理由は、本人はカワイイを表現したいとか云っているが、他人は少しはカワイイと思っても、「特別に」カワイイとは思わないからである。そこにギャップがあるよね、とまわりは冷ややかである。これもわが造語だが、愛猫を描く「猫水彩・ねこ絵」と同じか。これも自分はよく描く。カワイイをなんとか画用紙に表現すべく悪戦苦闘して7、8年にもなる。当たり前だが藤田嗣治のようにはいかない。

絵はF4ウォーターフォード 細目。孫の太郎は1歳6ヶ月。かんじんの顔がうまく描けない。
冷笑されようが、ばかにされようがまだまだ描こうと思っている。ネタ写真は、iPad のSkypeからだから、最新のものがいくらでもある。

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