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八国山緑地散歩 [自然]

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5月2日、新緑を見たくて初めて八国山緑地に出かけた。出かけたというより、前に行ったことがあるという家人に連れて行って貰ったという方が正確。体調もうひとつで今年は、桜も近所の桜だけしか見に行かずに終わった。春が急ぎ足で行ってしまう。
鷺ノ宮駅から東村山駅で乗り換え西武園駅まで30分ほど。八国山は競輪場のすぐ側にある。駅は競輪場へ行くおじさんが多く、GWなのに子ども連れ家族は少ない。
8時半ごろ出発して1時前には帰宅、お昼は家で食べる。最近は家で食べるのが一番いい。

八国山緑地(はちこくやまりょくち)は、東京都東村山市と埼玉県所沢市にまたがる緑地であり、都立公園となっている。宮崎駿の映画「となりのトトロ」のモデルになったともいわれる。
足弱ならずも老人には、丸太の椅子がありがたい。
東村山市にあり都立公園のくせに、なぜか所沢市管理という立て札が。合同管理か。

八国山緑地は、なだらかに広がる狭山丘陵の東端にある。面積36.7ha。
八国山の名は、山頂から、かつて上野、下野、常陸、安房、相模、駿河、信濃、甲斐が見渡せたことが名前の由来とされる。山というより丘のようなものだから、茨城なら筑波山、静岡は富士山、群馬の浅間山、栃木は男体山などが見えたということであろう。今は木が高く育ってほとんど眺望がきかない。
古戦場など史実、伝説の豊富な場所で将軍塚もある。将軍とは将門か義貞か定かでない。多分後者だろうが、疲れて見に行くのをやめた。
1333年 反鎌倉幕府の上野の国の御家人新田義貞が、小手指原の戦いで幕府軍を破りここ八国山に陣を張ったという。このあと鎌倉の東勝寺合戦をへて鎌倉幕府が滅亡、南北朝時代へ突入することになる。
東西1.9kmにつらなる都と埼玉県境の尾根道は、適度なアップダウンがあり、歩きやすく、くぬぎ、コナラ、リョウブ(リョウブ科落葉高木)やヤマザクラを見ながらのウオーキングを楽しめる。
今は、みずきが白い花をつけていて美しい。ホーホケキョを練習中の鶯や野鳥の啼く声も聞こえる。
尾根道から南側へ、幾本もの枝道があり、その途中静かな林内に設けられたほっこり広場は、楓やみずきなどの木に囲まれた草の原である。花と綿毛のタンポポやカラスノエンドウなどが目を楽しませてくれる。また、園内南のふたつ池周辺は、バードウオッチングのスポットになっているというが疲れてしまい、残念ながらここも行くのを諦めた。

八国は見えずみずきの花高し

亡き友の笑顔がつらし青楓 (杜 詩郎)

帰ってから俳句をと思ったが、なかなか句にならない。体調が優れないと下手な句さえ浮かばぬと体調のせいにする。寝床の中でひねり出したのが上の2句。我ながら駄句と思う。なお、亡き友とは家人と親しかった方で、この八国山にも何年か前に二人で来たと言う。

以下は、駄句を作るためにネットと歳時記で調べたことども。

ミズキ(水木、学名:Cornus controversa)はミズキ科ミズキ属の落葉高木。別名、クルマミズキ(車水木)。
花期は5-6月。新枝の先に多数の白色4弁の小白色花を散房花序につける。果実は核果、球形で紫黒色をしている。
和名は早春に芽をふく時、地中から多量の水を吸い上げることから。
歳時記では、季語 夏 。「枝は扇形に広がり、遠望すると雪をかぶったようである。幹に樹液が多く、材は下駄、箸、器具などに用いられる。春の「花水木」とは別。」とある。

例句 水木咲く高さ那須嶽噴く高さ  斎田鳳子

ヤハズエンドウ(矢筈豌豆、Vicia sativa subsp. nigra)はソラマメ属の越年草。ヤハズエンドウが植物学的局面では標準的に用いられる和名だが、カラスノエンドウ(烏野豌豆)という名が一般には定着している(「野豌豆」は中国での名称)。
歳時記をめくるも、季語になさそう。

楓は歳時記に「若楓」があった。若葉の楓の略。「青楓」とともに古歌に詠まれてきた伝統をもつ言葉で、独立した季語。夏。
例句 雨重き葉の重なりや若かへで  太祇
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