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大江戸線 ゆめもぐら [随想]

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西武新宿線の鷺ノ宮駅から中井で乗り換えて新宿へ行くのに利用している都営大江戸線は、昭和47年から建設が検討され、20年かかって平成3年度に開通したという。
東京の地下鉄の中では比較的新しい方だが、すでに4半世紀近くが経っていることになる。
この地下鉄の始発駅は都庁前、終点光が丘駅、6の字型の珍しい「環状」線である。  
何といっても、特徴は大深度地下鉄であること。六本木駅は東京の地下鉄駅で最も深い42.3m、わが西武線乗換駅の「中井」が第6位で35.5mある。トップテンにあと3駅(新宿、東中野、中野坂上駅)もランクインしている。
 エスカレーターは、途中踊り場がある2段がほとんどでしかも長い。「下り」がないところも多く、膝の悪いひと、老人泣かせである。
 車体のラインカラーは「マゼンタ」。紫を帯びた紅色でおしゃれだ。
 路線名の由来は東京の古称である江戸の雅名「大江戸」からだが、路線名称選好委員会で公募した時、多かった候補の「東京環状線」・愛称「ゆめもぐら(!)」に某都知事が難色を示したという。理由は、土竜が畑を荒らす小害獣だからではなく、「環状線」の方だったらしい。ん?、感情問題か。
 結局、2位の「大江戸線」に決定した。このあたりの経緯を今知っている人は、いまや少ない。
 毎週、都庁前駅で聞くBGMは、小鳥の声。いつまでたっても耳に馴染まない。蓼科や栂池で聞いた美しい声を、思い出すよすがになるだけの効果はあるが。

いくつかの駄句。
新宿の地下鉄駅の百千鳥

老鶯や地下鉄駅の谷渡り

おぼろ夜や地下に消えたるゆめもぐら
(もぐらは季語ではない。「土竜追い、土竜打ち」は新年とか)

ゆりかもめ東京ベイに舞い翔びて (ゆりかもめ 都鳥のこと 冬)

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