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滑り莧(スベリヒユ) ワタシのことか ポーチュラカ [自然]


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春過ぎてパンジーなどが終わると、夏のプランターに植える草花の種類が少なくて、花屋さんの店頭でいつも悩む。
定番は日々草くらいであるが、今年はポーチュラカの苗を見つけた。時期が過ぎたのか6個300円。お買い得のこれが見事に赤と黄の花をつけてくれて夏中楽しめた。

ネットで調べると、ポーチュラカオレラセア(学名)はスベリヒユ科スベリヒユ属ポーチュラカ。
多肉質の葉と茎をもち、同属に松葉ボタンがあってたしかに雰囲気が似ている。
酸味があり、ぬめり(これが滑るもとになる)のある独特の食感を持つとある。東北では「ひょう」と呼び、茹でて芥子醤油で食べる山菜の一種、干して保存食にもされたという。
中国では生薬として解熱、解毒、虫毒利尿に効き目あるとされ馬歯莧、馬歯菜、五行草、酸莧、豬母菜、地馬菜、馬蛇子菜、長寿菜、老鼠耳、宝釧菜などと沢山の名前があるというから薬効顕著な漢方薬なのだろう。
トルコ、ギリシャ、沖縄などでは葉物野菜の不足する夏季に重宝されサラダに入れたりして食べるというが、リンゴ酸由来の苦味があるらしい。
食べられるとか薬草でもあるとかも知らなかった。ハナスベリヒユはこのスベリヒユの近縁種で「花滑り莧」(はなすべりひゆ)と書く。「莧」などという漢字は初めて見る。これも知らなかった。

スベリヒユの「スベリ」は茎や葉を茹でた際にぬめりが出ることや踏みつけると滑ることに由来し、「ヒユ」はヒヨコと同源の言葉で小さくて可愛らしいという意味らしい。
ポーチュラカという花名は、ラテン語の「porto(持ち運ぶ)」と「lac(乳)」が語源で、茎や葉を切ると乳状の液が出ることにちなんでいるという説や、ラテン語の「porta(ポータ・入口)」が語源で、実が熟すと蓋が取れて口が開くことに由来するという説があるが、自分には確かめる術はない。

暑さや乾燥に非常に強い植物で、地表を覆うように育つ。朝顔のように朝開いて夕方に一斉にしぼむいわゆる一日花。
今年の夏は雨の日が多く日照時間も極端に少なく異常気象が続く。もうこれ以上の変な天気は勘弁して欲しいと祈るのみである。
ポーチュラカの花が元気に咲いてくれて嬉しい。


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