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弟切草(オトギリソウ) [自然]


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 最近の新築戸建ては、大きな家(一戸建)の代変わり跡地が再開発されて、数軒がひしめくのが多い。郊外の工場跡地などに建てられる場合は、数十軒の整然たる街区が出来るのに比べ、軒を接しているのが辛そう。
 建物も一部3階建てにしたり、狭い敷地になるがうえの有効活用に心をくだいている。
 それでも大抵の家には、狭いながらオリーブなどメインツリーが植えられ、そばに草花が添えて植えられる一角がある。
 散歩中に、うん?という草花を見つけた。見たこともない実をつけていたので調べると弟切草(オトギリソウ)だった。しかし、花の写真を見ると、あ、これなら、あちこちで見かけたなと思う。当たり前ながら、植物は花、実、葉、木それぞれの顔を持っているが、ひとはそのうちどれかしか見てないし、全てを覚えている訳ではない。

 日本漢名は「弟切草」と書く。ネットによれば10世紀の平安時代、花山天皇のころ、この草を原料にした秘伝薬の秘密を弟が隣家の恋人に漏らしたため、鷹匠である兄が激怒して弟を切り殺し、恋人もその後を追ったという伝説によるものである。よって花言葉も「恨み」とか。
 雄しべが大きく明るい黄色の花がたくさん咲く半常緑樹。5月から6月。7月には桃、ピンク、黄色の果実が続き、秋には黒くなる。太陽や部分的な陰、水はけの良い土壌に最適とはネットの苗木屋さんの言。 フラワーアレンジメントに最適とも。
 学名はヒペリカム 止血薬などになる。

 話が脈絡もなく別のことに飛ぶが、最近本で「…AはBと兄がりがたく弟たりがたし」という言葉があることを知った。あまり頻繁には使われていないように思う。そのせいか、あるいは不学のせいか、この歳になって初めて知った。
 AとBは甲乙つけがたいとか、どちらが上か分からない、というときの言いまわしのようだ。幾つになっても物知りにはほど遠いなとつくづく思う。

 ところで、さらに話が飛ぶけれど、自分は兄になったことがなく、弟の身分だったので、舎弟の気持ちはわかるが兄の気分というのは想像するしかない。優越感のようなものもあるのだろうか。あるいは保護者的な気分。
 2歳上の兄を亡くして、はや数年になるが、最近しきりに兄のことを思い出すことが多くなったような気がする。一例をあげれば、自分は小中高を通じてほとんどいじめのようなものを経験したことがない。小中高とも同じ学校だったので、いつも2学年上に兄がいたせいだな、と有り難く思い出したりしているのである。      
 弟切草(オトギリソウ)どころか、弟守草(オトモリソウ)だ。
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