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この木の名は何?番外編 柳にあらず 欅 [自然]

 やってはいけない剪定

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この木の名は検索しなくても知っている。柳(ヤナギ)ではない。欅(ケヤキ)である。


欅を公園や庭木、街路樹に植えると大きくなりすぎないよう剪定されてしまうことが多い。落ち葉の始末も大変だし、電線などの邪魔になるからだ。


植木の剪定はあまり大きくならないようにするために、透かし剪定が基本と聞いたことがあるが、この木は周知の通り天を衝くように大きくなるので、高い枝の先を全部ぶつ切りしてしまう。この頃よく見かけるが、やってはいけない剪定の典型である。


木へのダメージは素人目にも大きいのではないかと案じる。


 


最近では公園の欅など全部の枝を剪るので、冬の間は見るからにせつなく棒立していて、これで枯れないのかと思ってしまう。


見ていると、春になって密集した新芽が出て細い枝となり垂れ下がってくる。まるで柳のようだ。


心持ち剪定しない欅より芽が出るのが、遅いように思うがどうか。また少ない葉で太い本体を養おうとするためか、一枚一枚の葉が大きいように見える。


 


阿佐ヶ谷駅から北へ向かって「欅通り」があるが、ぶつ切り剪定はしていないので空高く枝を伸ばしていて見事だ。夏は日陰を作り秋は黄葉が美しい。


よく見るとここは電柱を地中に埋めているらしく電線が無い。


しかしいつまでこうしていられるか。各地に欅通りはあるが心配ではある。


 


神宮外苑の樹木伐採騒動に見られるように、都市における大きな樹木は危うい状態にある。木の本性に任せて成長することが出来る広さのある公共の土地は、それだけで価値がある。再開発を口実にする巨木の伐採など知恵のない話で、嘆かわしいというほかない。


 


  恨めしや剪られた欅柳風


 


なお、これを書いた後にネットで欅の強剪定についての記事を見つけた。


「強剪定とは幹の途中からケヤキをばっさばっさ切ってしまう剪定で、この剪定をされるとケヤキがまるでメキシコの巨大サボテンのようになってしまう。


剪定に関する本などを読んでみるとケヤキは丈夫な木なので強剪定にも耐えられると書いてあるが、それは間違いだ。」とあった。やはり、ね。


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