初雪かずら [自然]
初雪かずら(葛)
ハツユキカズラはテイカカズラの園芸品種である。定家かずらに比べ葉が小さいうえ、葉にピンク色と白の不定形の斑が入る姿が美しい。成長が遅く、コンパクトにまとまり、育てやすいので寄せ植えやハンギングバスケット、グラウンドカバーなどに人気があるとか。
散歩中に住宅の玄関などに植えられていてよく見かける。名前を知らなかったので検索した。花を見たことはないが、新芽が白、ピンク、赤色でまるで花。葉には不定形の斑が入り美しい。
葉は花ぞ 初雪かずら咲き誇る
テイカカズラ
学名:Trachelospermum asiaticum
和名:テイカカズラ(定家葛)
科名 / 属名:キョウチクトウ科 / テイカカズラ属
日本原産
テイカカズラの名は、成就しなかった恋の執心で蔦葛となり、恋人である式子(しょくし)内親王の墓に絡みついたという伝説を脚色した謡曲「定家」に由来するという。
テイカカズラ属は、日本を含むアジア東南部と北アメリカに分布する常緑のつる性木本植物である。テイカカズラは、日本原産で本州から九州の林などに自生する。
花は、キョウチクトウを小さくしたような白色の花で、甘く香り、咲き終わる頃になるとクリーム色に変化する。葉は濃い緑で秋には美しく紅葉する。
蛇足ながら定家と式子内親王の歌。百人一首で遊ぶ方にはお馴染みだが、こうして定家かずらや初雪かずらの写真と並べてみるとそれなりの味わいもあろうというもの。とはいつもの独りよがりか。
権中納言藤原定家
来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに
焼くや 藻塩(もしほ)の 身もこがれつつ
新勅撰和歌集
式子内親王
玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば
忍ぶることの よわりもぞする
新古今集
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