ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦) [自然]
散歩中にかぎらず、普段あちこちでみる。繁殖力がよほど強いのだろう。名前を知らなかったので調べると、ヒメツルソバという。 次のことが分かった。
どんな小さな花にもそれぞれのストーリーズがあるものだ、と改めて感心する。何こちらが物知らずだけのことだが。
ヒメツルソバは、タデ科の植物の1種。学名はPersicaria capitata 。別名はカンイタドリ、ポリゴナム。ヒマラヤ原産。
日本にはロックガーデン用(ランドカバーか)として明治時代に導入された多年草。
つまり園芸植物が逸出帰化したもの。逸出とは栽培している植物が管理下から外れて野生化することをいう。なお、動物の場合は逸走動物。逸走帰化。
花は集合花で小さい花が球状に集まった金平糖のような形をしており園芸店などの本種の紹介でも「金平糖がいっぱい咲く花」などと紹介されることも珍しくないという。
野生化したものは駐車場、道路端や壁を覆って繁茂しているのが多いが、木のウロに生えていたものを見つけたので写真に撮った。
宿り木みたいだが、ヒメツルソバは紅葉も美しい。
近縁に白い花のツルソバ(蔓蕎麦)がある。花も葉もソバ(蕎麦)に似ているのと、果実がソバと同じように黒色の三稜形であることからの命名。
蔓蕎麦由来の姫ツルソバとは、花もピンクなので言い得て妙。葉の模様もハート形が姫の方が可愛い。