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妙正寺川岸の蔦 [自然]

 


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 妙正寺川沿の散歩道で、向こう川岸の壁に這っているのをスマホで撮影した。


 これを自然の造形芸術と見るか、気味が悪いと思うか両方あるだろう。自分の心の中にも二つがあってどちらか判然としない。


 人によろうが、少なくとも感動して一句浮かぶという感じはない。


 


 写真検索するとオオイタビと出た。


 ネットによれば、


「オオイタビ(大崖石榴、学名Ficus pumila)はワ科イチジク属常緑つる性木本東アジア南部に分布し、日本では関東南部以西、特に海岸近くの暖地に自生し、栽培もされる。茎から出る気根で固着しながら木や岩に這い登る。オオイタビの名は、イタビカズラに似て大型であることによる。台湾に生育する変種のアイギョクシFicus pumila var. awkeotsang)は果実を食用に用いる。幼苗は観葉植物として利用され、フィカス・プミラの名でも流通しており、園芸品種もある。」とのこと。


 イタビカズラやメイタビより葉が大きいのでオオイタビというそうだが、イタビカズラやメイタビの情報が無いので覚束無い。


 


 何となく結果に自信が持てず、花探しアプリに投稿して「名前教えて!」と投稿したら、親切な方がおられ「つた、蔦、アイビー」と返事を下さった。


 蔦という名の植物は無く、蔓(つる)のように一般的なものという思い込みがあって、難しく考え過ぎたようである。


 


この蔦もネットによれば、次の通りである。


 「ツタ(蔦、地錦、学名:Parthenocissus tricuspidata)は、ブドウ科ツタ属つる性の落葉性木本。別名、アマヅラ、ナツヅタ、モミジヅタ。


 


 ツタという言葉は、ツタ属(Parthenocissus)の植物を総じて称することもある。英語でのアイヴィー(Ivy)との呼び方は、ウコギ科キヅタ属の植物を指すことが多い。


 


 ツタ属植物は、アジアから北アメリカ15種が自生し、日本にはツタ P. tricuspidata のみが本州から九州に自生する。「つた」の名称は他の植物や岩に「つたって」伸びる性質から名づけられた。  建物の外壁を覆わせ、装飾として利用される。」とある。


 


 立教大学、甲子園球場などを持ち出すまでもなく、あちこちにある建物の壁を覆っているあれだ。


 


 建物を這う蔦は下から上に這い上がるのが普通だが、妙正寺川のはこの写真のほかは上から垂れているのが多い。雨で川が増水すると下先端が流されて、川下になびいて曲がる。


 


 しかし、この写真はたぶん「蔦」で間違い無かろうと気がしてきた。


 


以下は蛇足である。


 


角川俳句歳時記には、蔦は


「ブドウ科の落葉蔓性木本で、秋の紅葉が美しい。葉に対生してできる巻きひげの先端に吸盤があり、木や壁面に張りつく。葉は中ほどから三つに分かれているものが多い。季は秋。なお、蔦の芽は春 」


例句


蔦の葉は昔めきたる紅葉かな 芭蕉


夜に入れば灯のもる壁や蔦かずら 太祇


(この二句では、翁の句よりも炭 太祇の方が現代にも通じて自分は好きだ)


青蔦は季 夏、「蔦はブドウ科の落葉蔓性木本。日本・中国・朝鮮半島に自生する。木の幹、家の塀や壁面などに、巻きひげの先端の吸盤で張りつく。青々とした蔦の葉に覆われた洋館などは絵のようである。」


 


例句


蔦茂り壁の時計の恐ろしや 池内友次郎


碌山の「女」は老いず若蔦葉 玉木春夫


(「女」は彫刻の題名か。2006年長野安曇野市にある碌山美術館を訪ねたときに見た鮮やかな蔦紅葉を思い出した。)


 


 また上記歳時記には、「名の木枯る」の項に名の木の例に蔦も挙げられていた。


 蔦枯れて一身がんじがらみなる 三橋鷹女


 


 ほかにネットで、


蔦植ゑて竹四五本のあらし哉 芭蕉」  


を見つけた。


 名句なのだろうが、自分には、今ひとつどういう情景か分からないのがもどかしい。 


 


 蛇足おまけ。


 1964 年ミリオンセラーになった歌謡曲「学生時代」(平岡精二作詞作曲 ペギー葉山)の歌い出し


つたの絡まるチャペルで 祈りを捧げた日♪


 


の蔦は、渋谷の青山学院キャンパスを歌ったものとか。立教大学ばかりと思っていた。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


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