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細葉柊南天(ホソバヒイラギナンテン) [自然]

 

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これ何という名かなぁ、と庭木の名を知りたくてグーグル検索した。候補の名前が南天(の一種)で「細葉柊南天」と出た時には意外な気がした。

細葉柊南天(ホソバヒイラギナンテン)は黄色い花で葉も細くて、あの赤い実のなる南天とはおよそ似ていないなと思ったのである。

南天の一種である柊南天(ヒイラギナンテン)は、葉が柊の如くギザギザだというのだ。細葉柊南天はさらにそのうちでも細い葉を持った種類らしい。

動物、植物、花、昆虫などの近縁種、栽培種などに名前をつけるときは苦労するのは分かるが、まぎわらしくないように願いたいものだ。

「細葉」は分かるが、柊の葉は決して細くはないし、ナンテンか柊か一瞬戸惑う。南天が後だから南天なのだろうが、どこが柊だと訝ることになる。これが提灯鮟鱇なら提灯をぶら下げた鮟鱇とすとんとむねにおちるのだが。

さらに業平柊南天(ナリヒラヒイラギナンテン)というのもあって、葉が細葉柊南天よりもっと細長いのが特徴という。ややこしい。またどこが業平なのか、イケメンなのかさっぱりわからない。真面目にネーミングしてほしいものである。

これは別名柳葉柊南天(ヤナギバヒイラギナンテン)ともいうらしいが、自分が見たのはこれに一番近かったような気がする。

柳葉の如く細いだけで、柊の葉の如くギザギザはなかったように思う。

 

他に、南天の栽培種には、おたふく南天というのがあって、これは散歩の途中にある老人ホームの植え込みに植えられ名札が付けてあった。それに「おたふく南天」と名前が書かれていて初めて知った。矮性で花壇のグランドカバーとして重宝がられ、最近よく道端でも見かけるようになった。葉が秋冬に紅葉して綺麗だが、南天の特徴である赤い実がならない。これもどこが「おたふく」なのか一向に分からない。オカメナンテンともいうのだそうだが。

 

ネーミングというのは、新種や亜種が見つかるたびに苦労するようだ。発見者や見つかった土地名などを付けることもあるが「違い」を表すことも多いけれど、主観的なものもあって誤解も加わり後から知る者にとっては、戸惑うことも多い。この柊南天(ヒイラギナンテン)などはその類いだろう。

お前なら何とつけるかと聞かれても困るだけだが。

 

蛇足⑴

3回目のワクチン接種を済ませたあと、戯れ歌二首が出来た。ワクチンと南天の間に何の関係も無い。副反応も大したことがなくホッとしたというだけの腰折れ、柄もいつもながら小さい。

 

 ワクチンの 熱冷め見れば植え込みの 細葉柊南天光る

 ワクチンの 熱は下がりて壁に這う 赤いお多福南天に雪

 

蛇足⑵

ネットでググった備忘的蛇足。ハテ[メギ]とは何だ?

 

①南天(ナンテン)

科・属:メギ科ナンテン属 学名Nandina domestica
性質・分類:常緑低木
原産地:中国、日本
出回り期:10月~5月(実の出回り時期)
開花時期:6月~7月(花持ち期間は35日程度)
用途:庭木、盆栽、アレンジメント、生け花

南天燭 南天竹  英 heavenly bamboo  

漢字の南天竹、英名の天国竹、そうか、南天の葉は竹の葉に似ているのだ今更ながら気付いた。

南天の花は、仲夏の季語。実は三冬の季語。

生薬(葉に含まれるシアン化水素)健胃、解熱、鎮咳作用ありのど飴の原料

 

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②柊南天(ヒイラギナンテン)

学名 Mahonia japonica  マホニアは植物学者名とか。

科・属 メギ科メギ属(マホニア属)

原産地 中国、台湾、ヒマラヤ

別名 マホニア、トウナンテン(唐南天)

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③細葉柊南天(ほそばひいらぎなんてん)

大きさ・高さ12メートル

分布 原産地は中国 日本へは明治時代の初期に渡来 

分類 メギ科 ヒイラギナンテン属 

学名 Mahonia fortune

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④業平柊南天(ナリヒラヒイラギナンテン)

ホソバヒイラギナンテンに似ている品種で、細長い葉が特徴。別名は「ヤナギバヒイラギナンテン(柳葉柊南天)」とも呼ばれ、葉が柳のような形であることが由来。

10月~12月頃に花を咲かせ、木の高さは1m程度。日本庭園やビルの外構などに植えられる。

 

 

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⑤おたふく南天(オタフクナンテン)

学名:Nandina domestica
別名:ゴシキナンテン オカメナンテン
科名:メギ科
分類:常緑低木
原産地:東アジア

大きさ:背丈2050cm、横幅3050cm、小葉4~8cm前後(葉は互生)
主な見所:紅葉(冬)

南天の改良園芸種 実がならない グランドカバーに適す。

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