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トランスミッター [健康]

 


夫婦ともに老齢化にともなう難聴に悩まされて久しい。妻は補聴器を求めたが、なかなかうまく聞こえないと悩んでいる。豆粒ほどの大きさなれどPC並みの値段である。販売先に長いこと相談に通っている。補聴器が悪いのか、耳が悪いのか定かではないがフィットしないようだ。補聴器屋さんとのやり取りにかかる時間と労力とランニングコスト(リチウム電池代など)は小さくない。


 


自分もスマホのブルートゥースを使う補聴器を買って利用して見たが、あまりよく聞こえないうえ、音量調整などの操作も結構やっかいである。しかもうっかりすると耳から落ちたりするので、落ち着かない。イヤホンとしても使えるところは評価出来るのだが。


妻にも同じものを買って試して見たが、これもうまくいってない。


 


老眼を眼鏡で矯正するのと老耳の場合ではたいへんな違いである。


脳と耳とデバイス(補聴器)を調整して若い時の機能レベルにするのは人にもよろうが難儀である。


難聴は仕事をしていないので決定的な不便はないと言え、生活上では医者の問診など大事なシーンは無いわけではない。


 


ある時、テレビの音が知らず知らず大きくなっていることに気づいた妻が音量を下げると、我が方は殆ど聴こえなくなり消音モードだ。


テレビはニュースと天気予報と相撲くらいしか見なくなっているうえ、字幕付き画面にして随分経つので決定的な不便もないが。 


 


イヤホンでテレビの音を聞くことは出来ないか、と思い立ってネットでググると、トランスミッター(transmitters 送信機)を使えば聴けるらしい記事があった。


最近のテレビはブルートゥース内蔵らしいが我が家のは古いタイプなのでその機能はない。トランスミッターをテレビに外付けし、そのブルートゥース送信機能でブルートゥースイヤホンで受信し聴くというわけである。


ブルートゥースイヤホンは持っているので、それを使えば良いと早速トランスミッターを通販で購入した。送信機能は2台まで可能である。


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左上がtransmitters

2台目を使えるように設定するところで疲れてギブアップ、息子に来てもらった。根気が続かない。


この手の機器の取説は多言語で併記していて、日本語もあるが、字が小さくて老人には極めて読みにくいのである。


しかし、何とかイヤホンでテレビを聴く(見る)ことは出来るようになった。


 


さて、ネットの広告でテレビの音を小さくして聴くためのスピーカーがあることを知っていたが、高価だなとパスしていた。


テレビに付けたトランスミッターとブルートゥースサウンドスピーカーを繋げば同じ効果があるのではないかと考えて、妻が息子に貸していたスピーカーを持って来て貰って試すと、何やら具合が良い。


息子は引き続きスピーカーを使いたいというので、ヴァージョンアップした同じサウンドスピーカーを購入した。


結果的にはこの方法がイヤホンのわずらしさもなく、妻も聴けてテレビの音も限りなくゼロに近い音に出来るので採用決定。


テレビの音とスピーカーの音にわずかなタイムラグがあって違和感があるが、我慢出来ないほどではない。


ただ、二人の難聴度は当然ながら差があるので、音量がどちらかは不満となるのはやむを得ない。


不満はあれど、トランスミッターはテレビからUSB充電してつけっぱなしであり、テレビを見たい(聴きたい)時にテレビとサウンドスピーカーをオンにするだけなので手軽である。


 


トランスミッターとサウンドスピーカー合わせて1万円弱の投資なりで、コスパも良い。


 


ところで、購入したトランスミッターとサウンドスピーカーのメーカーは、日本を含めた海外全体を販路にするグローバルカンパニーで、モバイル充電機などを主力製品としている。低廉なうえ品質も良く急成長しているという。会社名からしてドイツかアメリカのメーカーかと思っていたが、中国深圳を拠点とする会社という。


中国は欧米日の工場だと思っていると間違いであって、時代は進んでいるらしい。巨大企業ファーウェイくらいは知っていたが、彼の国では新しい中堅企業も成長しているようだ。かつての成長期の日本のメーカーのような勢いを、使ってみて感じる。


 


中国の深圳市というと現役の1985年に仕事で行ったことを思い出した。半世紀も前のことになる。ようやく中国が急成長の入り口に立ち、経済特区として有名になり始めたのが深圳であった。


今や「北上広深」として北京、上海、広州市に次ぐ中国第四位の近代都市だが、当時は高層ビルはまだほんの一角で郊外は田舎だった。


偉いさんの随行だったので、深圳では広大な迎賓館に宿泊した。近代的なビルを訪問した後に泊まったのが、古めかしい宮廷風の施設だったのと北京、西安、上海、広州の長旅の最後だったこともあって良く覚えている。


1997年英国から中国に返還される前の香港に接した国境の都市でもあり、香港経由の出国時の異様な緊張感も忘れられない。


 


難聴対策からトランスミッター、サウンドスピーカーへ、さらにそのメーカーの根拠地深圳訪問の昔の思い出へといつもながら脈絡のない話に飛んでしまった。


 


年を取ったから文章が迷走するのではなくて、もともと心に浮かぶことをそのまま書き連ねるブログなのだと、思うようにしよう。


 本題の難聴の話に引き戻せば、老耳も他の加齢によるフレイルと同じようにQOLの低下をもたらすし、わがしみじみ生活を送りたい思いの障碍であることに変わりはない。色々な対策を講じても徐々にそれは着実に進行しているなとしみじみ思う。


 


 


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