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読書 [随想]


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読書はしみじみの山である。いや海か。たとえとしては森のほうが適切か。

この頃読むのははもっぱらエッセイ、随筆の類である。小説は虚実をないまぜにして真実を読者に伝えようとする。
つまり嘘と真実が両方入っている。時折どれが嘘でどれが真実やら区別がつかなくなったりして疲れる。
小説は、創るほうも力仕事だし、読む方も力がいる。若い方が力があるのは自然というもの。芥川賞の若齢化や歳をとった小説家がもう小説はつくらないという宣言を聞くことがあるのは、このことと関係がありそう。当方もそのせいか加齢とともに読む量もめっきり少なくなった。
一方随筆はウソが入っていない。あまり力がいらない。ねころんでだらだらしながらでも読める。そのかわり読んでもすぐ忘れるが。
ただ、随筆が好きというのは、人のこころを覗くのを好む癖、人のこころを気にしすぎる癖があるということであって、我ながら良いこととは思えない。

小説であろうと随筆であろうと古典であろうとなんであろうと、この読書が、しみじみ生活に絶対不可欠であることは説明不要であろう。


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