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いわさきちひろ美術館 [絵]


 
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今年の冬はことのほか寒さがきびしい。
 晴れて風のないおだやかな今日、家の近くにあるいわさきちひろ美術館に二人ででかけた。
 前の晩、美術館のHPとグーグルのスカイダイビングで駐車場が3台しかないのを確認しているので、のんびり電車で行き散歩を兼ねることにした。
 家を9時半に出る。上井草駅は我が家の最寄り駅から三つ目。10時の開館に間に合うはずが人身事故のためダイヤが乱れ,少し遅れた。上井草駅を降りると途中住宅街にただよう梅の花の薫りが心地よい。
 いわさきちひろの愛した画家たちという特別展を含め、展覧会の絵を十分たのしみ熱いコーヒーを飲んで12時前には家に帰り着いた。

 いわさきちひろはかわいい子どもの絵で有名だが、「戦火のなかの子どもたち」のようにきびしい絵もある。丸木俊等とデッサン練習会で鍛錬をしたと知ったが、力のある素描も印象的だ。
 水彩画教室に通う前に一度この美術館に行っているが、今回は、画家のぼかし、にじみ、余白の扱い方の巧みさやパステルの使い方にあらためて感心させられた。
水彩画は、手軽な画材であることのほか、彼女はその印刷された絵が油彩などより原画に近い感じが出ることに惹かれたという。気が付かなかったが、なるほどそのとおりだと思う。

 美といえども長い時間のスパンでみれば「不易」ではなく時代の変化のきまぐれによって「流行」ともなるそうだが、いわさきちひろのようにかわいい子供の表情をとらえた美しい絵は、きっと長く人に好かれ愛され続けるだろうなと思う。
 画家は55歳で亡くなっているが、長生きをしておばあちゃんになられたらどんな絵を描いただろうかと良い笑顔の写真をみて思う。

 東京には多くの美術館があっていつも魅力的な展覧会が開催されているのにあまり出かけることはない。こんなことではだめだとは思うのだが。
 それにしても、ちひろ美術館は、図書室や子供の遊ぶ部屋などもあってこじんまりとしているが、良い美術館である。画家の両親の出身地である安曇野にも同じ美術館があるとのこと、穂高の駅前にある禄山美術館には行ったが、ここは行っていない。機会があれば訪ねてみたいものだ。

 繰り返すことになるが、今年の冬は全国的に厳しい寒さに見舞われている。しかし、今日の東京は午後にはしぐれて雪も舞い寒いことは寒いが、午前中は穏やかな天気で、長野、北海道や北陸などの日本海に面した地で豪雪と戦っている皆さんには申し訳ないほどの美術館日和であった。


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