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水彩の特質と良さ [絵]


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水彩画の特徴といえば、何といってもその透明感にあるのは誰もが認めるだろう。
だから、出来ればさわやかな絵を描きたいと願っている。ある先輩は、水彩に限ったことではないが、「清明感のある絵」を目指していると言っておられた。
ところが、水彩画にはもうひとつの特質に、言葉として非可逆性が正しいのか、不可逆性が正しいのか定かでないが、描いている途中で「もとの状態に戻り得ることが出来ないという性質」あるいは戻るのが難しいという性質がある。
これが、描く者にとっては厄介である。油彩やパステルなどは、ある程度途中で修正しつつ続けることが出来る。平たく言えばやり直しがきく。ところが、水彩は墨絵などとも似ていると思われるが、後戻りが出来ない。一発勝負。時々、PCのお絵かきソフトの無限に近い「redo(やりなおし)」が羨ましくなることがある。
修正しようとして色を重ねると、暗くなるし透明感がなくなる。さわやかさや、清明感とはほど遠いものになってしまいがちである。
どこでやめるかとも関係があるが、短時間にさらりと描くというのが良いようだ。しかし、言うほど簡単ではない。そういえば、水彩画は美を<短時間>で捉えるというのが特徴であり、良さでもあると誰かがどこかで書いていたように思う。


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