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イングリッシュ ブルーベル [絵]

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写真を見て絵を描くおけいこの二週目は、かなり前にいいなと思い保存していた青い花のネット写真を拝借した。
iPadの写真を見ながら描いている時に、クラスメートがここはどこ、何の花かと聞いてくるが、綺麗だなと思ってPCに残していただけなので、何の写真だったかいっこうに思い出せない。

描きたいと思うような写真はたいてい綺麗だが、実際描いて見ると難しいものが多い。
今回もまたマスキングの練習と思って始めたが、相変わらずうまくいかないので家に帰り暫く放っておくことにした。
その間にたしか写真はイギリスだったような気がしてきたので、「イギリスの花」とだけ入力し検索してみたらヒットした。いまどきの検索機能は予想以上に進んでいる。

花は、イングリッシュ・ブルーベル (Hyacinthoides non-scripta ) であった。
ツルボ亜科のヒアシントイデス属 (Hyacinthoides )に属する春咲きの球根性多年草とある。野生のヒヤシンスというから、おおよそ形態がわかろうと言うもの。花は茎の片側につき、先の反り返りが大きく香りが強いのが特徴とか。

日本で、春の到来を「桜」で騒ぐのと同じように、イギリスでは、「ブルーベル」の開花を待ちわび、咲くとフェスティバルを開催するという。
ブルーベルには、ほかにスコティッシュ・ブルーベル (Campanula rotundifolia) やスパニッシュ・ブルーベル (Hyacinthoides hispanica) というのもあり、栽培種としてハイブリッド種もあるという。日本でも人気の花とか。
スパニッシュ ブルーベルは、和名「球根ツリガネソウ」「ツリガネズイセン」などと呼ばれて親しまれてきたものと同じとのこと。ツリガネソウなら、長野の霧ヶ峰高原の七島八島湿原で見た記憶がある。いやあれはツリガネニンジンだったか。

写真が撮影された場所はどうやらロンドン郊外にある王立植物園キュー ガーデン(Royal Botanic Gardens 、Kew)のよう。
この植物園は、132haの広さ、世界に冠たるもののひとつとか。1759年に 宮殿併設の庭園として作られたが、その後世界中の大英帝国領植民地からプラント ハンティングしてありとあらゆる植物を集め分類・育成・研究する植物園となる。
実際に中国茶(紅茶)、ゴム、キニーネ、木綿、麻(ロープ)などがここで研究され、適地の植民地で生産され産業革命を後押し、英国は莫大な利益を上げたという。

さて、かんじんの絵の方は、描きたかった林の中の青いカーペットを敷いたようなイングリッシュ ブルーベルがうまく描けない。青い絨毯のような花は、何か描き方があるのだろうが、苦し紛れのスパッタリングで自滅した。
またいつの日か挑戦したいと思う。

絵に描いたリンゴは本物より良いと司馬遼太郎は言ったという。写真を見て描いても、写真とは違った写真より良い絵を描きたいものだが、道は遠い。
絵はF6、ウォーターフォード。



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