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パステルのお稽古その2 [絵]

パステルを始めて半年、しゃにむに我流で描いてきたら案の定行き詰まった。人物と猫が主たるモチーフだが、いずれも上手く描けなくなった。もともと花などは、はなから上手くいかなかったので敬遠していたから、今更題材を代えて描く意欲がわかない。75の手習いもこれまでか、という感じで、少しやめて見ようと思っていたとき、I先生の講座を見つけたので参加した。その2日目。

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先々週に描いたパステル(B3 キャンソンカラー用紙)に手を入れるなということなので、2日目に取り出し塗り出すと、先生が顔の肌が白過ぎるとおっしゃり、顔に手を入れて下さつた。
黄色をまず額のハイライトだけ残して塗る。鼻の下に茶色、唇に赤、最後にあごの下に影としてグレイ。

水彩では影にペインズグレイなどは使わず、例えばウルトラマリンにバイオレットやバーントシェンナなどを混色して影にする。あるいは、赤、黄、青の三色をほぼ等分に混ぜ好みのグレイを作り使う。影はニュートラルチントやインジゴのようなものでなく、なにがしかの色が反映されて色が入っているのだ、と教える。
パステルでは少し様子が違うようで、黄色とグレイだけで絵が様変わりと言えるほど変わった。

家に帰って帰ってから、1日目の終了後、復習で描いた上半身像(F8 ワトソン)で同じことを試すと、同じ効果が得られた(ような気がした)のでなるほどと得心した。

顔の肌、その影は、パステルが行き詰まっていた原因の一つだったから、なおさらストンと胸に落ちた気がする。
パステルでは、黄色やグレイに限らずこういった使い方が他にもあるのだろうと推察する。こればかりはきっと練習でしか、体得出来ないのだろう。教えて貰うと、受講料を取り戻したような得した気分になる。

パステルでは白は先に塗るのか、後からですかと伺うと、基本的には後からとのこと。
持っていたペンシルパステルをご覧になって、自分は使わないとおっしゃる。細い線もハードパステルのかどを使われるらしい。きっとその方が味が出るのだろう。

時間があったので、1日目に鉛筆で描いて持ち帰ったアルシュ(これは我慢出来ず家で着彩した)を一枚仕上げた。B3でF10相当なので、かなり大きいからいまの自分にはしんどい。
先生がご覧になって白い浴衣の影に暖色系のかげ色を使って見てはとおっしゃるので、試してみたがパステルのグレイのような劇的効果は、残念ながら出なかった。

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2日目で慣れて落ち着いたせいか、まわりの人の絵を見る余裕も出てくる。
短期なのに、小さいが良い油彩を描いておられる方もいらした。水彩の上手な人も。我慢して家では手を入れなかったとのこと。えらい。
一人だけパステルの方がおられた。ソフトパステルのよう。油彩で使う金属のヘラで描いた絵を消し上からパステルを乗せて描き足す、かなり高度な手法を暫く見せてもらう。たいへん参考になった。
ゆかたの女性像だが、かなり固有色から離れた色を使い独自のパステル画である。

先生は、自分もそう努力してきたが、皆さんも自分らしい絵をとおっしゃる。水彩にしろパステルにしても、基本的な技法のところで彷徨っているばかりで、独自の絵を描くなど遥か遠い先のような気がする。
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