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去年のかぼす [自然]

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 ややこしいが、おととし(2018年12月)の前回のこの話しは「今年のかぼす」という題だっと覚えている。

 昨年(2019年)は花も実もたくさんつけたが、実が大きくなりはじめた夏頃、体調を崩して長期入院したので、採りどきに収穫できなかった。やむなく息子に頼んだが、その結果半分くらいを残してしまった。
 退院してから体調と相談しながら、3回くらいに分けて残りを収穫せざるを得なかったため、自然にテニスボールよりひと回りくらい小さい、つまり大玉の温州ミカンくらいの大きさになり、しかも黄色いカボスとなってしまった。
 大分では黄色いかぼすと言って馬鹿にする。かぼすはピンポン玉よりひと回り大きいくらいのものが香りがあって刺身、秋刀魚にかけて愉しむ物というのが普通である。
 大分に住んでいた頃、当時大分の人は黄色いかぼすを、活用したのか覚えがない。香母寿というジュースがあったが、あれも小さいうちに採ったかぼすを搾ったのではないかと思う。

 さて、1昨年最後の頃収穫した大きくて黄色いカボスを、どうかと思いながら人にあげたら、大きいしジューシーと喜ばれてびっくりした。さらにマーマレードにして食べたと言う。
 それではと去年は家人にマーマレードを作って貰うことにした。
 以前、青いうちのかぼすを使って、ジャムを作るのに悪戦苦闘したことがある。市販のペクチンを添加してもダメ。皮だけでなく、種子のペクチンも煮出して取り出すと良い、とネットにあったのでそれも試みたが、とうとうジャムにならず諦めた。
 しかし、黄色いかぼすを使うとなんとちゃんとジャムらしく、マーマレードらしくなったではないか。黄色く熟してペクチンが皮の中に形成されたのか。かぼすの中身も大きいので取り出し易い。縦に二つに切り、へたとへそに2カ所包丁を入れスプーンで掻き出す。種子を除き、小袋を細かく切り刻み、細く切った皮と一緒に砂糖で煮れば良い。市販のペクチンも不要である。

 ついでにピールを作って見ようと、かぼすの皮だけを砂糖で煮てざらめをまぶして乾燥する。天日乾燥が良さそうだがホコリがつきそうで難しい。が、ピールらしきものになった。そのままつまむのも良いが、たぶんスイーツの材料には良さそう。
 ピールの場合も中身を捨てずに、布巾で濾せばジュースになる。簡単である。青いかぼすより酸っぱみがかなり消えるが、癖がなく鍋もののタレなどにすこぶるよろしい。

 マーマレードもピールもオレンジなどと異なるのは、やはり苦みである。かぼすらしいと言えばそのとおりながら、口に合わない人もいるだろう。何か苦味を消す自然の添加物はありそうな気がする。プロなら見つけるのは容易だろうと思う。あるいはもっと熟してから収穫すれば良いかも知れない。
 何人かの人にマーマレードを差し上げて食べて頂いたが、苦味に苦い顔をした人もいただろうと思う。

 いずれにせよ、青いかぼすばかりでなく黄色いかぼすの活用方法は、十分ありそうだと実感した。大分県頑張れ!
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