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熱中症・病で死ぬ人を感ずる暑哉( 炭 太祇) [健康]

 病で死ぬ人を感ずる暑哉  やんでしぬひとをかんずるあつさかな

 江戸時代中期の俳人、炭 太祇(たん たいぎ)の句である。暑さを詠った俳句は数多いが、この句は何と大げさなとも思いながら、うん、わかるなぁという感じもあって以前から気になっていた句である。

 しかし、今年の夏の異常な猛暑で、すぐにこの句が頭に浮かんだ。江戸時代にも異常気象がなかったわけではないだろうが、この句はなにも異常な夏の暑さを詠ったわけではなく、ふつうの暑さの夏でも暑いのは「病んで死ぬ人を感じるくらいだ」と大仰に表現したのが、おかしみというか、俳風味あり、というくらいのところだろう。

 今年の夏の熱中症の猛威は、救急車の出動ひきも切らずというほど、すさまじい。室外も室内もなく、老人が多いといえ、若者も、牛や鶏など家畜もこれにやられる。なにしろ113年ぶりとかいう記録的猛暑だ。
昔は、熱射病と言った様な気がする。炭酸ガス中毒と同じで、頭がもうろうとして気がついたときは、もう遅いというから怖い。

 クーラーもないひと、体温調節機能の弱い老人、子供、ケージに入れられた家畜、天災も戦争も弱者によりひどくのしかかってくることをしみじみ感じるが、はやくこの暑さがおさまって欲しいと願うばかりだ。
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タグ:熱中症
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