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鈴木 信太郎の絵 マッターホーンにて [絵]

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昨日は今月2度目の竜巻模様の翌日だった。天気を心配したが、幸い快晴の写生日和となった。描こうとする場所は、学芸大学駅の近くにある碑文谷公園。
先生は固有色に捉われないようにと教えてくださるが、五月晴れの下の輝く樹々にはどうしても緑を使ってしまう。
ペンで一枚、鉛筆でもう一枚チャレンジしたが、いつものとおりの不出来。満足せず、筆をおく。

帰り道、ふとみると洋菓子屋「マッターホーン」。あ、これは何かで見た鈴木信太郎の絵を包み紙などに使っている店では、と気づいたので、店に入った。あるある、何枚かの画伯の油彩画が飾られていた。喫茶室もあったので、珈琲を飲みながら、しばし眺める。
実習生と書いてある名札を胸につけたウエイトレスに、撮影しても良いでしょうかと聞くと、ちょっと確認してきます、と言って菓子売り場へ消えた。すぐ戻り、「問題ありません」とのこと。鈴木信太郎描く人形のようで可愛い。

鈴木 信太郎(すずき しんたろう、1895年 - 1989年)は、洋画家。東京八王子生まれ。黒田清輝に師事。二科会を経て一陽会結成。1988年文化功労者。平成元年に逝去、93歳。明朗な風景画を得意としたとされる。
なるほど、風景のみならずくだもの、花、人形などもそのとおりだと思う。赤、青、黄色、緑など原色を多用した色彩はあくまで明るく、独特の線も一目でこの人の絵とわかる。何やら童画風と言ったら叱られるか。好きな画家の一人である。
油彩だけでなく挿絵、装幀なども手がけて、この店や西荻窪の洋菓子店「こけし屋」でも、鈴木信太郎のイラストが包装紙やメニューなどに使われている。爽やかでエキゾチックなところが洋菓子、ケーキとマッチして良い感じである。

思いがけず、良い絵を見ながら珈琲を飲むという、いっときシアワセな時間を過ごすことが出来て大満足の半日であった。スケッチは駄目だったが。

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