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若者の内向き志向対策の妙案 [雑感]


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タイム誌の指摘する日本社会に深く根ざした病根は、女性の社会進出の遅れ、少子高齢化、三つ目が若者の内向き志向である。

タイム誌は、若者の内向き志向について
「・・・・いまや、アメリカの大学ビジネススクールでも、シリコンヴァレーでも、見かけるのは中国人・韓国人・インド人などで、日本人の若者はほとんど目に見えない。大学卒業者の英語力の調査では、アジアの27国の最低である。」
という。

これについてもタイム誌は、その要因についても対策についても言及していない。
何事も要因が分かれば、対策もとれるのだが残念である。しかし要因不明ながら、というやや不親切な指摘は、この三つを前提に別の論旨を展開したのかも知れないが、よく覚えていない。

若者の「内向き志向」自体は病気ではない。内向きの精神は、自分の内面をよく見つめることになる。むしろ良いことである。
おたく的というか、人と接するのが苦手、昂じて社会への関心が薄れ気味となるなど、度が過ぎると「病根」になるのであろう。タイム誌の指摘は、若者が国内しか目が行かず、海外へ活動の場を広げない傾向を言っており、多分正しい。
国内にいて、若者自体が十分満足していて、社会にも貢献出来ていれば何も問題無いが、そうでないから病根なのであろう。

原因は何か、救い難く見える若者だけでない日本人の英語べたは、確かに大きい要因の一つであろう。また、一人遊びゲームやパソコンのヴァーチャルごっこが、あまりに面白過ぎることもありそうだ。
韓国や中国、インドと比べて何が違うのか。国内経済成長率の高低でもなさそうである。よもや徴兵制度の有無ではあるまい。

やはり、日本は不満ながらもある程度国内でやっていける状態だから、という気がする。考えてみれば格差や本当に困っている人も確かに居るけれども一億人以上の人間が世界でも稀な「そこそこの生活」が出来て暮らしている日本というのはすごい国でもある。それが、何時まで続くかが大問題ではあるが。

華僑やユダヤ人の海外雄飛の最大の動機は、経済問題である。言い換えればハングリー精神がその原動力だった。今は事情が異なるからストレートではないが、根っこにはこれがないと海外に出ようなどとは思わないのではないかと思う。

そこで処方箋であるが、これ以上経済状態を悪くするわけに行かないとすれば、ほかに何か手だてを考えねばならない。

いま、若者にとって一番負担になっていることは、世代間 の不公平である。一人の若者が養っている老人の数は増えるばかりだから、これから益々負担は重くなる。しかし国内GDPは増えない。ならば海外に進出しなければ、日本の持続的な経済成長は覚束ない道理だ 。

難儀であるが、これを若い人に分かってもらえれば、ハングリー精神に代わる強い力となろう。
どうしたらそれを若者達に気付いてもらうか。

一番大事なことは、これが出来るのは若者しかいないと自覚してもらうこと。いまや主人公は若い人なのだと自覚してもらうことである。
その一番よい方法は、老人が現場からいなくなることである。幕末期や明治維新のときの若者達の活躍、戦争やパージでおエライは消えたのに、若者達の手によって戦後の荒廃から立ち直ったときの状態を考えれば良い。
自分達がやらねば駄目だと気付くには、上に老害をもたらす老人がうろうろしているのが、一番良くないのである。
65歳を過ぎても、元気だから働くと言うのは、正しいようで実は基本的には間違っており、良くないことなのである。
65歳を過ぎたら、速やかに後進に道を譲り、隠居するのが正しい。
最近、萌芽的だが65歳を過ぎたら先も短かいのだから、嫌なことはなるべく見ないようにして、隠居生活を志願するという人が出てきているようだ。まことに結構な考えである。
一般論としては、シルバー人材などと言っているが、65歳以上の人の労働資源は、本人たちが思っているほど良質なものではないことに早く、気がつくべきだ。とくに人を使う立場にいる経営トップの者は、その老害に気付くのが遅い。また、リタイアしたものが若い経営者の参考になるからなどと顧問になったり、意見を言う会を作ったりするが、百害あって一利なしである。一切若者に任せるべきだ。

働けるのに働けないと、生き甲斐がないではないかという論もあるが、隠居には隠居の楽しみが見つかるから心配いらぬ。
孫の面倒を見る楽しみもあるし、それだけではない隠居の真の楽しみを見つけることなどは、若者に、「今こそ、あなた方が主人公です」と分かってもらう難しさに比べれば、余程易しいことだ。

若者がその気になれば、英語など短期間でマスターし、すぐ海外で活躍するだろう。日本の若者の頭脳、体力は韓国、中国、インド人に勝るとも劣らないことは誰もが知っている。







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