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血圧のこと [健康]

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血圧が急に150位に上がって、これまでなかったことなので驚き、降圧剤を飲み出したのは昨年の2月だったから、もう1年3ヶ月にもなる。

その時の医者のみたては、老化によるものとのことで、薬を1日2錠を朝夕に服みなさいという指示と、食生活では塩分を摂り過ぎないようにしなさい、というご指導を頂いた。
血圧は服用後、1週間ほどで下がりはじめた。止めるとまた上がりますよ、とのことなのでずっと飲み続ける。朝夕2度血圧計で測定し、血圧管理手帳に記録してきた。
我が家の血圧計は健康保険組合から周年記念で頂いたもので、その名も「ファジイ」という商品名である。昔ファジイ理論というのがあったが、曖昧、「あいまい」理論である。測定器にそれを冠するのは如何なることであろうか。血圧測定というのは車のハンドルにある余裕、遊びみたいなものが要るのかも知れない。

時々140位になるときもあるが、1年ほどまずは無難に推移した。ところが1年ほどたった今年の初め頃、今度は100前後に低くなる日が続くようになる。低血圧のせいか、朝起きる時に何とも気分が悪い。身体もだるい。
血圧の低い人は寝起きが辛くて、ひどい人は午前中いっぱい調子が出ない 、ということを昔から良く聞いていた。100とか110だと血圧の高かったものにとっては、心地よい数字ではあるが、ときに100を切り、90代になると何やら不安だ。
そのうち気のせいか気分が落ち込み、ひどい時は厭世感みたいなものに捉われる時がある。むろん降圧剤のせいと決めつけられないのだが、一日一錠に減らして様子を見ると、少し良いような気がする。血圧もさほど上がらない。
自分の場合、血圧というのは、少し高めくらいが気分的には良くて元気も出るような気がする。

そのうち、なまけて血圧測定も家ではせず、フィットネスにある血圧計で、1週に2度ほど測定するだけになった。
試みにその一錠もやめたらどうかとやってみると、あまり変わらないような気がしてきた。しかし、そうは、うまくいかず、1週間ほどたつとまた150を越えたので、またあわてて飲んだりしている。
しばらくは血圧測定をしながら、130以下なら服用しないという方針で臨んでいるが、こんなファジイなやり方で良いのかどうか、心配ではある。

周知のように高血圧症は、高血糖値と高脂血症とともに肥満を加え「死の四重奏」などといわれる生活習慣病 、いわゆるメタボリックシンドロームだ。虚血性心不全、脳卒中、腎不全などの発症リスク要因とされている。
自分は肥満こそないが、コレステロール値、中性脂肪も高めなので、高血圧はあまり良い状態と言えない。
また、他にもたくさん薬を飲んでいるので、薬は身体にとって異物と承知しているから、なるべく減らしたいと思うのだが 、なかなか薬の種類も量も減らない。むしろ加齢とともに増えるばかりである。

血圧降下剤を服用している人は多い。話をすると、私も服んでいますという人が身近かに何人かいたことでも分かる。

何でも薬の中では一番売上高が大きく、9000億円規模と聞いたことがある。一兆円市場とはすごい。

一般的には、高い方の血圧すなわち収縮期血圧が、140(mmHg)以上または低い方、つまり拡張期血圧が90以上に保たれた状態が高血圧であるとされている。
しかし、血圧は高ければ高いだけ合併症のリスクが高まるので、収縮期血圧で120未満が生体の血管にとって負担が少ない血圧レベルとされているそうだ。

医者から貰った血圧管理手帳にはグラフが付けられるようになっているが、それでは高い方が135、低い方は85を越えると高血圧ということになっている。若干の幅はあっても、個体差もあるだろうから、曖昧ながら大体そんなところなのだろう。

ちなみに、日本高血圧学会の「家庭血圧測定条件設定の指針」には、測定の仕方とあわせ、要治療の範囲、正常血圧値が次の通り記されている。家庭血圧というからには、病院で計る血圧と自分が計るそれとは違うらしい。

①測定部位は、上腕が推奨。手首、指血圧計の使用は避ける。
②朝の場合は、起床後1時間以内、排尿後、服薬前、朝食前の安静時、座位1 - 2分後に測定。
③夜の場合は就床前の安静時、座位1 - 2分後に測定。
④朝夜の、任意の期間の平均値と標準偏差によって評価。
⑤家庭血圧は135/85 mmHg以上は治療対象、125/75 mmHg未満を正常血圧。

我が心臓は、70年以上の長きにわたりいっときも休むことなく収縮、拡張を繰り返し、血液を身体中に運び続けてくれているのだが、それも一定の範囲内の圧力に保ちながらだから、容易ならざることである。人間の身体の容易ならざる精密さはもちろん心臓だけに限ったことでは無いにしても、それが電気的な刺激でなされていると聞くと、まことに神秘的に感じられる。
医療では、血圧降下剤でそれを調整しようとするのだから、これまた難儀なことに違いない。

それにしても、いつかのあの気分の悪さは薬のせいなのであろうか、もしそうだとしたら副作用の項目に追加する必要があるのではないか。人によるのか。
いや薬のせいでないとしたら・・・。などととりとめもないことを考える。多分先生に伺っても、きっと分からないだろうという気がする。

さて、あるブログでアメリカの老人ホームでは、みんなが集まって話をする時には次のような約束事をしていると書いてあった。
①普段の会話では自分の病気の話しをしない(誰だって老人なりに問題を抱えているのだから)
②自分の孫の話は30秒以内
③他人の噂話をしない
に加えて、良くも悪くも、政治(家)への不平・不満・批判、悲惨な事件など、あまり暗い話題や悲憤慷慨の話題を取上げない。

みな、いかにもアメリカ人らしいことばかりだと、なるほどと思うが、日本人とてこういう取り決めが必要なのは、同じことであろう。しかし項目によっては、異論のある人もきっといるに違いない。
①の病気の話は、我々の老人仲間でも雑談している時、また病気の話ばかりしてなどと嫌う人も多いが、そう言うのはたいていは健康で元気な人だ。人に話して気が楽になったという人もいるだろう。
一方、確かに会話が病気の話ばかりして終わるのも、悔しいことではある。
ときに情報として役に立つ場合があることも事実だ。ただ、個人差があって情報がそのまま役に立つとは限らないとか、話してくれる相手にどう対応するか、などは確かに難しい問題ではあるが。

話は横に逸れるが、②の孫の話は面白い。話しても良いが、ちょっとにしましょうね、というところが、何やらけなげでかわいい。

閑話休題。血圧管理だけとってみても健康管理というものは、特に老人にとっては難しいものだとしみじみ思う。この1年数ヶ月のわが経験からの実感である。

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