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裸婦 [絵]

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水彩を習いはじめて3年目くらいのときだったか、裸婦(習作)を描いてもどうしても裸婦にならない。いきおいどうでもよい顔や背景に注力して、無意識に本体の拙さをカバーしようとするので、ますます変になる。
絵というのは下手でもデフォルメしたみたいな面白さもあるが、裸婦はいけない。正視にしのびないという感じになる。
その頃作った駄句(川柳)2句。

・顔だけを残し裸婦の絵トリミング

このブログでもトリミングして顔だけを何枚か貼りつけている。

・これあたしモデルが笑う雑な裸婦

「笑う」はlaughだが 、むしろここは「嗤う」か。「雑な」は、rough で、粗いだけでなく「粗悪な」という意味もある。ゴルフ場では、フェアウェイでないところはラフとバンカー。これにも泣かされた。ラフの連想川柳。
モデルとても自分の絵をみて笑うしかないだろう。情けない。

あれからずいぶん年月が経ったが、ちっとも状況は変わっていない。
これも上手くならない最近描いたクロッキーを見て、性懲りも無く裸婦の練習をした。こんな練習方法は聞いたことが無いが。
全体をブログに掲載したのははじめて。曝さねば上手くならないと誰かが言ったが、どこかになお小さいながら躊躇させるものがある。

ネットでブログやFacebookで見ると、ほかの人はなんでこんなに上手いのかと思う。

絵はアルシュでF2大。一枚は「顔彩」をはじめて使ってみた。今の岩彩は、にかわが少なく水彩絵の具に近いらしい。もう一枚は背景をあじさい(のつもり)にした。

だんだん自分には無理なことに挑戦しているような気になりつつある。
ヌードが描ければ絵は上手くなるというのは、間違った説であってほしいものだ。

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