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清水山憩いの森のカタクリ [自然]


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東京23区では唯一の自生地が、練馬区の北部大泉町清水山憩いの森にあると家人が見つけてくれたので、4月2日出かけた。
家の近くから阿佐ヶ谷発のバスで西武池袋線石神井公園駅へ、そこで成増行きのバスに乗り換え土支田2丁目までおよそ30分ほど。土支田というのは、珍しい地名だが、土師器と関係する説もあって古い地名らしい。あたりは光が丘に近く、北隣は埼玉県和光市になる。

カタクリは、ユリ科カタクリ属に属する多年草。昔は球根の鱗茎からカタクリを採取したというが、今では片栗粉はじゃがいもなどの澱粉から作る。かつては日本各地で自生し、古語では「堅香子」と呼ばれていたとか。
学名はErythronium japonicum Decne 。「Japonー日本」とあるが、北東アジア(朝鮮半島、千島列島、サハリン、ロシア沿海州と日本)に分布する。なお、日本のカタクリは赤いのが特徴でカタクリ属のユリ科に属する。カタクリ属(Erythronium )には、ユーラシア大陸の大陸温帯域に4種、北米大陸に20種があり、中には黄色や白い花のカタクリもあるという。

英名は Dogtooth violet 。犬歯すみれとはたしかに似ているが、味気ないネーミングだ。あとでこの話を家人にしたら、蛍は、Firefly (火の蝿)あちらさんは虫、草などに日本人のように親密感を持たないのよ、とのこと。

早春に地上部に現われ、4-5週間という短期間で葉や茎は枯れてしまう。群落での開花期間は2週間程と短い。このため、ヨーロッパではニリンソウなど同様の植物とともに「スプリング・エフェメラル」(春の妖精もしくは春の儚い命)と呼ばれているとか。短命植物で春を告げる花でもある。それもあってか、花言葉は初恋。うん?、犬歯すみれの花言葉が初恋とはこれ如何に。

区のHPは、今年は咲き始めが3月17日、見ごろが3月30日から4月3日、花終わりが4月10日だったと報告している。私たちは見ごろ5日間の後半、まさに理想的なタイミングで訪ねたことになる。

今年の花見は4月1日が井の頭公園の桜、2日がカタクリの花となった。昨年は善福寺川公園の桜とカワセミだった。東京の生き物もがんばっている。

練馬区のHP
http://www.city.nerima.tokyo.jp/annai/fukei/ikoinomori/katakurizyouhou.html


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