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ルーブル美術館展 [絵]


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振り返ってみると、この3月はいつになく気分が落ち込んだ。原因不明であるが、老人性うつに違いない。うつには「非定型うつ」というのがあり、特徴は不眠でなく爆睡だと新聞記事にあった。ふだん早寝で遅起き、眠りの深浅はともかく寝ている時間が長いので心あたりがある。たぶん、それに近いのではないか。

気分転換にと、用事で出かけた帰りに新国立美術館のルーブル美術館展に寄った。

自分がルーブル美術館に行ったのは、1981年(s56) 41 歳の時だからなんと36年前ということになる。会社勤め18年目でサンフランシスコ、ニューヨーク、トロント、ロンドン、パリ、ジュネーブなどの銀行と証券取引所を訪問する短期研修である。証券取引所なぞ東京のそれといくらも違わず、面白くもおかしくもない。合間の休日にルーブル美術館や博物館に寄ったのだが、その方が研修テーマの「資産の分散投資」よりためになった気がする。

さて、今回は「日常を描くー風俗画に見るヨーロッパ絵画の真髄」と題して開催されている。フェルメールの「天文学者」(1668)が展示されるというので、前から少し気になっていた。
商人、働く人々、農民などの風俗描写や日常生活を描いた油彩など80点余りを、一通り見終わると、案の定どっと疲れた。
クエンティ ・マセイス「両替商とその妻」(1514)の細密画のような絵が面白いと新聞の美術評にあったのでじっくり見た。描かれた頃の時代背景、風俗史などに詳しければもっと楽しめそうだが、不学の徒にはもったいないだけ。
これは展示された絵全体に総じて言えることで、企画も大いに苦労の跡が見えるがやや難しさは否めない感じもした。しかし、そこはさすがルーブル、展観者が多くその熱心なこと。

あまりに疲れたので、余力があったら同時開催のマルグリット展か水墨画展をと思っていたが、とてもとても無理と帰宅した。しかし、久しぶりの外出で、いっとき「非定型うつ」を忘れ気分転換にはなったようだ。

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