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宮本三郎のパステル画2 ー女優像の暖色ブラウン系 [絵]

宮本三郎は裸婦や舞妓など人物を好んで画題にしているが、パステルでは1960年前後に描かれた婦人像、女優像が目立つ。胸から上の肖像画風のものである。大きさなどからも素描には違いないが、独立したタブローとして見ても良い絵ばかりだ。これらをもとにした本制作(油彩)は、画集には見当たらないが描かれたのだろうか。油彩は嫁に行き、パステルだけ残ったのかなどと想像する。


「女優像 」(1960 木炭 パステル)下向きの顔、50.0×32.7cm だからざっと8Fくらいか。女優像、婦人像はこの大きさが多い。モデルが女優といえど、誰なのかは不明。ファンならわかるのかも。
「女優像 」(1960 コンテのみ)黒と茶コンテだけで、この絵にパステルは使っていない。 右上向きの表情が良い。50.2×32.7cm 。
「女優像 」(1962 )右向き顔の胸像。イヤリングが印象的。51.2×32.7cm。バックに髪や衣服が溶け込んでいる。
「プロフィール」( 1962) ネックレスが良い。バックや顔の細い白の線は何を使っているのか。
「婦人像 」(1959) 白いシャツか上着に使われている、白パステルがいきている。
「女優像 」(1962 )左向き顔。イヤリングとネックレスが対になっている。橙色が基調色。50.1×32.4cm。
「女優像 」(1960 )大きな二つのイヤリング。右手の青い指輪がアクセント。
絵はこれから模写したもの。F4 パステル用紙。とても真似のできないタッチと色だと体感した。とくにブラウンは似ても似つかぬものになった。

image.jpeg


「黒衣女優 」(1961 油彩)油彩胸像は珍しいので1枚だけを。
「女優像」(1960)シースルーのように見えるのは白の仕業か。50×32.7cm
「女優像」(1960) 首黒輪が印象的。 49.1×29.5cm。焦げ茶が基調色。
「歌手」1963 62.3×32.5cm。これは雪村いづみとわかる。油彩のためのデッサン。
「歌手」(1963油彩)161.1×129.3cm。パステルデッサンの「歌手」とはだいぶ印象が異なる絵だ。衣装は同じだが、その色が違うせいか。

これらの絵は、胸像だが、バックが濃く、強く描かれて女優の顔が画面に浮かび上がるように強調されているのが特徴。色は暖色系、オレンジもあるがブラウン系が多い。眼や鼻が大きく、首が長いなど一目で宮本三郎の絵と分かる。
よく見ると、バックや衣服などに引っ掻いたような線があるが、どういう描き方をしているのか不明だ。パステル技術もかなり高度である。パステルはハードと思うが確信はない。
ことほどさように、色や線はもちろん画材の扱いなど、アマチュア(自分のことだが)には、ちょっと手の届かぬ高みにある。

次回はパステルと油彩を比較して見たい。
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