寝て打てばライン乱れる夏の夜 [詩歌]
この夏、若い人がすなるという「ライン」を老人もしてみんとて始めた。やってみるとラインはメールよりよほど打ちやすい。時刻と既読の文字が出るのも何かと都合が良い。
別々に出かけたときなど、お互い連絡を取るときなど重宝している。2階にいるときお茶が入りました、とかTV相撲の時間ですよ、などと打ってくれるので、はいと返事を打って遊ぶ。
また離れて住む子供達とで災害などの安否連絡用のグループも作った。これは19号台風の時初めて使った。
駄句が浮かんだ。
寝て打てばライン乱れる夏の夜
この句は中七「ライン乱れる」が気に入っているが、仰向けでラインしているのは、必ずしも病人とは限らぬ。
横着な若者が寝ながら恋人に打っている図ともとれる。
若い人は老人と違って、仰向けでも打ち間違えなどしないかも知れないが、誤字でも誤変換でも万一打ち間違えて、そのまま送信してしまうと一大事になりかねない。
あなたが好きを数奇と打ったり、会いたいを逢いたい(大昔ではないから問題にならないか)としたりするリスクがいっぱいある。それでなくとも、ラインに限らずメールやSNSは、相手の顔が見えないので、誤解を招きかねない要素をふんだんに孕んでいるのは、周知のとおりだ。
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