カラタネオガタマ(唐種招霊) [自然]
新築住宅の庭に植えられているものと、老人ホームの生垣になっているのと2回見た。花も半開が多く、中の緑の雄蕊か雌蕊かわからないが外を覗いているので、花びらをちょっと手で開いて見たくなる風情。甘い香りも強い。
4月28日に検索したが、その後体調を崩しGWを寝て暮らしたので、明けてから見ると花はほとんど落ちてしまっていた。だから全開の花の姿を見ていない。
その花の香りから、英名で「banana shurb バナナ・シュラブ」、「banana treeバナナ・ツリー」と呼ばれる。シュラブは低木のこと。
中国では「含笑花」と呼ばれる。由来は不明。「花が含み笑いをしているような姿に見える」「甘い香りに思わず笑顔になる」などによるのか。
いずれにせよ含み笑いの花は言い得ている。ここは、英名よりも中国人の感覚の方に座布団。
我がこの花何?で詠む「川柳擬き」もせめて「含笑句」と命名したくなった。微苦笑句とまでは望まないが。
唐種招霊の基本情報
科名モクレン科
学名Michelia figo
別名カラタネオガタマ トウオガタマ
原産地中国南部
大きさ高さ4m~5m
開花期4月~5月
この香りたぶんカラタネオガタマぞ
バナナの木唐招霊(トウオガタマ)よ含笑花
ヘイバナナこちらカラタネオガタマよ
なおオガタマノキは日本原産の高木で、カラタネオガタマとは近いが別種である。オガタマは霊を招くと言う意味の「おきたま(招霊)」が訛ったもの。これはオガタマノキの枝葉が神事に用いられたからと言われている。
オガタマノキ(招霊木、小賀玉木、学名 Magnolia compressa)はモクレン科モクレン属に属する常緑高木の1種である。和名は、招霊(おきたま)が転じて「オガタマ」になったともされる。オガタマノキ属に分類されることが多かったが(Michelia compressa)、2022年現在ではふつうモクレン属に分類される。日本に自生するモクレン科の中では、唯一の常緑樹である。早春に直径3センチメートルほどの紫紅色を帯びた黄白色の花を葉脈につける。本州関東地方から台湾に分布する。神社に植栽され、ときに神事に使われる。