スダジィの芸術的落ち葉 この木何?ー番外編2 [自然]
散歩から帰ってきた妻があまりに芸術的なので、何(の葉)か分からなかったが、拾わずにいられなかったと一枚の落ち葉を見せてくれたので、この葉何?と早速検索した。
グーグル先生はマンゴー、ローリエ、アグラオネマとかが似た画像という。マンゴー、ローリエは明らかに違う。
またアグラオネマは、ミカン科の顕花植物の属であるクモ類。アジアとニューギニアの熱帯および亜熱帯地域の原産。普通中国の常緑樹として知られているらしいのだが、これもちょっと違う感じ。
妻に拾った場所を聞くと、団地内の道路脇スダジィの木の下という。
その木には名札がついていて「すだじぃ」と書いてあることは以前から知っている。確かに拾ったアート、サイケな葉の形はスダジィのものである。
スダジイ(すだ椎)とは、ブナ科シイ属の常緑広葉樹である。別名はイタジイやナガジイ。普通、シイという場合にはこのスダジィを指す。スダジィの「すだ」に漢字は無いらしく、すだとは何か不明である。
翌日散歩がてらその地に行ってみると、スダジィはほかの常緑樹と同じようにこの時期に葉を少し落とすと見えて、落ち葉が木の下に散乱している。
しかし、妻が拾ってきたようなアート、サイケなものでなく普通の茶褐色な落ち葉ばかりだった。
団地にはあちこちスダジィが植えられていて数十本はあるので別の場所で探すと、少しサイケなのを何枚か発見した。
更にその翌日今度は二人で行って上を見ると、一部の木の枝にそれに似た模様の葉を見つけた。何と落ちる前から模様がついていたのだ。
他の枝は普通の葉をつけているので突然変異や変種スダジィとかでなく、病葉(わくらば)?かとひらめく。
サイトで農研機構の病害植物検索(樹種別)をかけて、スダジィの病害を探したがない。
いくつかの植木栽培などのサイトも覗いたが、それらしき記事は見つからない。
結局スダジィの葉が全部でなく一部だけ、変わった色がついて落葉するのは何故なのか、分からずじまいだった。夏休みの自由研究の面白いテーマになりそうな気もするのだが。
なお、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(のうぎょう・しょくひんさんぎょうぎじゅつけんきゅうきこう、National Agriculture and Food Research Organization, NARO)は、茨城県つくば市に本部を置く農水省所管の国立研究開発法人。コミュニケーションネーム(通称)が農研機構。略称は研究機構。本部と5つの地域農業研究センター、7つの研究部門、3つの重点化研究センターからなる。
2001年農業技術研究機構や各地の農業試験場など農水省所管研究機関が統合され発足した。
団地には運動場の回りにスダジィより葉の大きなたぶんマテバシィ(馬刀葉椎)と思われる木が4、5本植栽されているが、こちらは今(6月)花盛りである。
スダジィはこれに比べ葉が小型で全体に地味であり、その花と実(どんぐりだという)はまだ見たことがないのも不思議だ。
マテバシイ(馬刀葉椎、全手葉椎、学名:Lithocarpus edulis)は、ブナ科の常緑高木である。 植物分類上はマテバシイはマテバシイ属に属し、シイノキが属するシイ属とは同じブナ科でも別属に分類されるため、葉や幹などの外見はシイノキに似ているものの系統上はシイノキの近縁の別属である。(ウキぺディア)
別名で、マテバガシ、マテガシ、マタジイ、サツマジイ、アオジイ、トウジイともよばれるらしい。自分は「待てば椎」になるからマテバシィというのだと思っていたが、どこにもそんなことは書いてない。明日は檜にと願ったアスナロ(翌檜)の話と混同していた節がある。
含笑句(川柳擬き)
スダジィ葉サイケな模様謎めきて
スダジィのアートな落ち葉拾いけり
アスナロ(翌檜)とマテバシィ(馬刀葉椎)とを混同し
歳時記では、「椎の実」が秋の季語。「ブナ科の常緑高木すだ椎・つぶら椎の実。細い団栗のような硬い実がつき、翌年の秋に熟すると、殻が裂けて堅果が露出する。内部の白く肥厚した子葉を食べる。」とある。
例句 わけ入りて孤りがたのし椎拾ふ 杉田久女